今日は今回の北海道旅行で私が最も楽しみにしていた日です。
礼文島には「8時間コース」「4時間コース」と呼ばれるハイキングコースがあります。島の西海岸の絶景と季節ごとに移り変わる花を楽しみながら歩くコースです。
朝7時50分。宿の前から路線バスに乗って出発です。島の北限の地「スコトン岬」を目指します。岬まで約25km,約1時間,1,150円かかります。時間も料金もこんなにかかるバスは久しぶりです。
9時少し前,スコトン岬に着きました。「北限の売店」とか「北限のトイレ」 とか,やたら「北限」という看板を目にしますが,実際には宗谷岬の方が高緯度にあります。しかし,このスコトン岬の方が「北限」にふさわしい風景のように思います。岬の先には「トド島」という無人島が見えます。
9時少し過ぎ,出発です。
初めは車道を歩きます。バスや車も通るので,今ひとつ気分が盛り上がりませんが,まだまだ咲き誇る花々が出迎えてくれます。
チシマリンドウとキタノコギリソウ
10時20分 1時間ほど歩いてふり返ると,今歩いてきたスコトン岬からの道が見渡せます。もう少しでゴロタ山の頂上,ゴロタ岬です。
谷筋にもきれいな花が咲いています。その先に真っ青な海が見えます。
ゴロタ岬からの下りは長い丸太の階段です。いい加減飽きる頃,ゴロタ浜に着きます。初めはゴロゴロした石の海岸なのですが…
青い海と白い砂浜が広がります。「ここは南の島…」と言われても信じてしまいそうな風景です。
足下には貝殻がたくさん落ちています。よく見ると…
貝殻にきれいな穴が開いています。いったい誰が?
「日の出とともに80歳ぐらいの白髪のおじいさんが,キリキリと貝に穴を…」
というのは,民宿のおじさんの作り話で,本当は「ツメタ貝」という貝が穴を開けて中身を食べてしまうのだそうです。なんともすごい貝がいたものです。
ここでもひとしきり貝拾いをして遊びます。
12時00分
やっと鉄府(てっぷ)の集落に到着です。ここにはトイレもあります。
浜では,昆布干しをしています。朝7時から漁を始めるそうです。身体でバランスをとりながら,海の底をのぞき昆布を採ること2時間半。今度は中腰で,浜で昆布干し。「漁師は大変だよ!」とおっしゃっていました。
「でも,良い値で取り引きされるんでしょ」と言うと笑っていました。
作業小屋の脇で,宿で作ってもらったお弁当を食べさせてもらいました。
さあ,最後の頑張り澄海岬(すかいみさき)目指して出発です。
遠くにゴロタ岬が見えます。
こんなに青く澄んだ海は初めて見ます。
午後1時 息が上がりますが,もう少しで登りも終わりです。
北アルプスの岩稜と青い海が一緒になったような,なんとも贅沢な景色です。
1時30分 西上泊の集落に到着です。ここには売店やトイレがあります。車道が入ってきているので,大型バスの観光客もやってきます。
子どもたちは,頑張って歩いたご褒美にソフトクリームを買ってもらって大喜びです。(でも,ここからバス停まで,さらに1時間ほど車道を歩くのですが)
売店のすぐ上の澄海岬に登ります。
残念ながら浜には立入禁止で下りられません。
ここからバス停のある浜中まで車道を歩きます。アイスクリームを食べて気がゆるんだか「足が痛いよ~」と下の娘に泣きが入ります。まあ,それでも歩かないことには着かないので黙々と歩きます。
午後3時前 やっと浜中のバス停に着きました。\(^_^)/
みんなよく頑張りました。早く宿にもどって汗を流したいところです。ところが,バスが来るのは1時間半後です。宿はさらにバスに乗って小1時間かかります。
やっとバスがきました。乗り込んで揺られているとうつらうつらしてきます。ふっと顔を上げると眼の前に
今日は,よい一日になりました。
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