御幸ヶ原で昼食休憩の後,午後1時に集合して後半の出発です。
すぐに禅定道に入り岩穴をくぐります。真っ暗な中を縦方向に登る時は,ホールドやスタンスが見えずに,手探り足探りなのでやっかいです。いきなりコウモリが飛び出してきて驚かされます。まあ,コウモリも驚いたでしょうが。
そして,早々に午後の禅定のハイライト!女体山頂直下「霞ヶ関」と呼ばれる絶壁登りです。しかも今度は綱がありません。ホールドがたくさんあって難しくはないのですが,高度感があるのでノーザイルだと思うとちょっとビビります。樹林の中にエスケープのルートがあり,そちらにまわる人もいましたが,そこも結構急でした。
登り切ると,そこは女体山頂です。観光客や登山者は突然現れた不気味な白装束の集団にちょっと驚いていたようです。白装束のはずが泥で薄汚れているところが,なお怪しいです(^^;)
女体山頂の本殿でもお祓いと御神酒をうけて,今度は下ります。一般道から外れて「天狗の巣落とし」に向かいます。狭い縦穴を鎖につかまりながら下ります。
山頂直下を振り返ります。上の黒い岩が「霞ヶ関」,下の注連縄の左側が「天狗の巣落とし」です。
霊場には注連縄が架かり,禅定道も草が刈られていました。今日のために時間をかけて準備していただいたのだと思います。感謝の気持ちでいっぱいになります。
下りながら「高天原」や「母の胎内くぐり」でも行をおこない,いよいよ本日のしめくくり「大願成就 叶岩」での行です。
注連縄の架かった岩棚によじ登り,自分の願いを大声で叫びます。
この頃になると参加者の間では助け合って霊場をめぐってきた一体感があるので,雰囲気もうち解け合い,ちょっと冗談めかした願いがあったり,「来月生まれてくる子どもが,元気に生まれますように」などの願いには,大きな拍手がわいたりしました。
弁慶七戻りをくぐり,神窟講の霊場めぐりも無事終了です。(しかし,ここから神社までがとても長く感じました。)
神社に着くと,シャワーを浴びさせていただき,直会(なおらい)がありました。お札・御神酒をいただき解散となりました。
「禅定に参加してみたい」という,数年越しの願いがかない充実した一日となりました。筑波山神社の皆様,ご一緒した参加者の皆様,お世話になりました。
◆参加を検討されている方へのガイド◆
<はじめに>
私も神社から最初に言われましたが,神窟講は「神事」であることを理解して参加したほうがいいと思います。何百年も前から行われてきた神事が現在も続けられていると言うことは素晴らしいことだと思います。
私も初めは「筑波山登山道のマイナールートを知りたい!」という気持ちもありましたが,現在は多くの人が霊場や禅定道に入り込むことは避けたいと思うようになりました。
<申し込み>
もちろん筑波山神社にします。メールでの対応はそれほど早くないので,電話の方がいいのかも知れません。あまり早い時期だと受付の準備をしていないかも。
<初穂料(参加料)>
5,000円でした。ずっと金額は変わっていない? のし袋に入れた方がいいのか悩み,一応用意していきましたが,みんさん現金のまま渡していました。
<服装>
上着を貸してくれることが分からなかったので,速乾性の長袖のシャツを着ていきました。あわててTシャツに着替えてお揃いの上着を羽織りました。
神社から服装について何も言われませんでしたが,何度か参加されている方はズボンや足袋など白い服装をコーディネートしていました。
靴は,ハイキングシューズや作業用の足袋?の方が多かったです。岩を上り下りすることが多いので運動靴は少し滑るようでした。
<持ち物>
神社からの案内では持ち物は「できるだけ身軽に」ということで,ペットボトル(ストラップ付き)と昼食代ぐらいということでした。確かにそれだけあれば足ります。
リュックサックを背負ってる方もいましたが,狭い岩穴を通過するときには苦労されていました。岩穴の前に荷物を置いて通り抜けたら戻ってこられるところがほとんどでしたが,そうでないところもありました。手渡で先に荷物を送るなどして協力していました。
私は小さめのウエストバックを使いましたが,お腹側に回すことで引っかかりを少なくすることができました。山登りの経験からバックの中に,ゼリー飲料とソイジョイを入れておきました。
途中,水場はほとんどありませんが,お昼の御幸ヶ原で補給することができます。
着替えなどは神社の社務所に置かせてもらえます。
長文になってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。<(_ _)>
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