2012年6月 3日 (日)

那須岳120603

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高校山岳部OB会の2日目,那須岳に登ってきました。今でも登っている人もいれば,「山は20年ぶり」なんて人もいますが,緩い登りを快調に登ります。それもそのはず,ザックの中はスポーツドリンクとビールしか入っていないのだから。(もっとも500缶を8本?も持ち上げた現役クライマーはさすがです。)

途中,20人ぐらいの女の子集団とすれ違いました。
「山ガールは本当にいたんだ!」「山のAKBだ!」とおじさんたちも色めきだちます。おそるそそる
「高校生?」と聞くと
「大学生です。」とむっとされました。若く見られるよりも,幼く見られたくないというところでしょうか。

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現役時代,我が山岳部の山行の8割は,雨にたたられていましたが,今回は青空がちらちら見えるほどの絶好の登山日和でした。

30年以上たっても変わらぬ人間関係に安堵しつつも,当時の未熟な自分を強引に見せられるような変な気持ちの2日間でした。

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2012年1月29日 (日)

筑波山120129

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筑波山へ行ってきました。山麓から見ると1週間前に降った雪はほとんど見えませんが,山頂に近いところなら樹林の下に残っているだろうと期待して登りました。

北側の方が雪が残っていそうですが,家を出るのが遅くなってしまったので,取り付きやすい南面から登りました。梅林駐車場に車を置き「峠コース」と呼ばれている男体山頂から南西にのびる尾根(上の画像の左側の稜線)を登りました。予想通り,ほとんど雪はなありません。せっかく長靴をはいてきたのに残念です。

1時間ほどで自然研究路の展望台に到着です。
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とりあえず男体山頂へ。ちょうど11時前なので旧測候所のライブカメラの下で11時を待ちます。
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結構風が出てきて,ぼーっと待っているのはつらいものがあります。
しかし,やりました\(^_^)/フェンスの向こうに怪しい人影。
Tkbcmr

思ったより雪が少なかったので,北面に下りてみようと思い,御幸ヶ原からユース跡に向かいます。トイレの前の階段を下りたとたんに雪道です。さすが北面!
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下り始めてすぐに現れるベンチから左に入り「男の川」を目指します。夏ならば踏み跡がしっかりついているのですが雪に覆われよく分かりません。藪も雪に覆われているので,どこでも足を踏み入れることができます。ウサギの足跡を追って適当に斜面を下りました。
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いや~これが楽しいこと。ふわふわの雪の斜面を気持ちよく下っていきます。山スキーでパウダーの中を滑っているような感覚です。

しばらくすると人の踏み跡に合流しました。やっぱり歩いている人がいるんですね。楽しい斜面もあっという間に終わり男の川に着きました。ここからまた自然研究路を目指して登ります。こちらもトレースがあり人が入っているようです。やがて沢から離れ,気持ちのよい斜面を登ります。4月中旬にはカタクリの紫色でいっぱいになる林です。
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自然研究路を反時計回りに進み,今日二度目の第二展望台へ。そこから梅林に下りました。この道もほとんど雪はありませんでした。
今日,一番雪で滑りそうになったのは,男体山頂から御幸ヶ原への道でした。たくさんの人が歩き,雪が固められ,それが日中の日差しで溶け,夜にまた凍る。その繰り返しでアイスバーン化しているところが何カ所かありました。

降雪後,1週間近くたっていたので雪の量はそれほどではありませんでしたが,それなりに楽しむことができました。この勢いで安達太良山か北八あたりに行ってみたいと思うのですが,果たして・・・。

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2011年11月 6日 (日)

日本山岳標高トップ30 燕岳からいくつ見える

燕岳から帰ってきて撮影した写真を眺めていると,実にたくさんの山が写っていることに気づきました。高曇りのお天気でしたが,割とよく展望がききました。

そこで,日本の山岳標高トップ30のうちいくつ見えるか(写っているか)チェックしてみました。なお,標高やトップ30について国土地理院「日本山岳標高一覧」を参考にしました。

それでは,富士山・南アルプス方面から時計回りに紹介します。
クリックで拡大します。倍率は同じではありません。
Minamia

穂高・槍方面
Yariho

裏銀座方面
Wasibasuissyou
昨年,ヘロヘロになって下った竹村新道の南真砂岳~湯俣岳の大きく長い尾根が見えます。

野口五郎岳方面
Noguchigoro
野口五郎岳の向こうに薬師岳(2,926m 第27位)がありますが,稜線に隠れて見えません。

立山・剱岳方面
Tateyama
剱岳の八ツ峰の岩峰が印象的です。

後立山方面
Gotate

トップ30のうち26座が確認できました。
手前の山の稜線に隠れて見えない山が3座。
14位の御嶽山(3,067m)
19位の乗鞍岳(3,026m)
27位の薬師岳(2,926m)

25位の木曽駒ヶ岳(2,956m)は常念岳の右端にぎりぎり見えそうなのですが,確認できませんでした。こんなこと思いつくのなら倍率を高くして撮っておけばよかったorz。

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2011年11月 5日 (土)

晩秋と初冬の間:北アルプス 燕岳

北アルプスの燕(つばくろ)岳を登ってきました。前日に中房温泉の手前の駐車場まで入り,車中泊しました。11月とは思えない暖かさで,冬季用の寝袋で寝ていたら汗をかきました。

元々の予定では,稜線の山小屋に一泊して,星の写真や朝日に染まる槍ヶ岳の写真でも撮りたいと思っていたのですが,週末にかけて天気は下り坂。日曜は雨の予想(稜線は雪?)です。ならば,曇りの予想の土曜日のうちに往復してしまおうと考えました。

午前6時24分 中房温泉の登山口を出発です。
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カラマツの葉の落ちた明るい森の中を歩いて行くと第二ベンチです。
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午前8時24分 合戦小屋到着
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立派な小屋ですが,ここは売店のみで泊まれません。

合戦小屋から少し登ると眺めがよくなります(クリックで大きくなります)
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左が八ヶ岳,中央右に富士山,その右側に南アルプス(一番高いのが甲斐駒ヶ岳です。)

さらに登ると,尾根の向こうに
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槍ヶ岳が見えてきました。

稜線に燕山荘(えんざんそう)も見えてきました。もう一息です。
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槍ヶ岳は白く見えていましたが,こちら側は雪のかけらもありません。今年は初雪は早かったそうです。おかげで木々の葉がすぐに落ちてしまい,今年の紅葉は短かったようです。雪はすぐに消えてしまい,その後は暖かい日が続いているようです。

午前9時19分 燕山荘前に到着です。
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槍ヶ岳穂高岳の稜線が目の前に連なります。この景色を見たくて登ってきました。(これ以降の画像はクリックで大きくなります。
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燕岳の頂上を目指します。ざれた花崗岩の稜線を歩きます。左手奥に見えるのは立山方面です。立山にも雪は着いていないようです。
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山頂です。
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歩いてきた稜線をふり返ると
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槍穂の稜線に雲がかかったきました。
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この景色をまだまだ楽しみたいところです。できれば一泊したいところですが,この後は雨が降り出すのは時間の問題でしょう。(この気温では雪ではなく,雨でしょう。)雨に降られる前に降りるとしましょう。

午前10時30分 中房温泉の湯船を目指して下山です。

午後12時10分 中房温泉の登山口に到着しました。日帰り専用の露天風呂(700円)に入り汗を流しました。

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2011年8月25日 (木)

高嶺の花々

雲ノ平周辺で見かけた花を紹介します。とはいえ,天気が悪くあまり撮れていないのですが…(クリックで少し大きくなります)

 チングルマ              穂になったチングルマ
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 イワギキョウ             ミヤマリンドウ
Dscf3077 Miyamarinndou

 ハクサンフウロ           コイワカガミ
Hksnfur Koiwakagami

 シナノオトギリ            オンダテ
Shinanootogiri Onndate

 ミヤマトリカブト           ヨツバシオガマ
Torikabuto Ytbsogm

 ナナカマド
Nanakamado

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2011年8月17日 (水)

雲ノ平から双六小屋,そして…

雲ノ平山荘のふかふか蒲団でぐっすり寝て,午前4時頃目を覚ましました。外からはザザァーという音。風の音だと思いたいのですが,どうやら雨音のようです。

5時から朝食をいただき,5時20分には出発することができました。雨は止んだようですが,外は真白です。10m先は見えません。それでも,長年思い描いていた雲ノ平を歩いているのかと思うと感慨があります。
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濡れて滑りやすくなった木道を進みます。山の上では夏も終わりかけていますが,まだまだ花が咲いていています。
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キャンプ場に寄って水場を確認しようとも思ったのですが,今日のコースは途中に何カ所か水場があるのでパスしました。
ガスの中を黙々と歩くとだんだんと下りになり,やがて黒部川の源流が見えてきました。まだ,雪が残っています。
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6時55分 黒部川源流を横断します。
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7時30分 源流からひと登りすると三俣山荘です。
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小屋には寄らずに山頂をめざします。時より雲が切れて明るくなる時がありますが,すぐにまた雲に覆われます。今日はガスが取れることはなさそうです。

8時20分 三ツ俣蓮華岳山頂です。
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山頂の標柱から少し離れたところに三角点があります。ここが岐阜県・富山県・長野県の県境です。
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山頂でひと息入れていると,雨が降ってきました。あわててカッパを着ます。雨粒がパシパシと打ち付けます。早々に荷物を担いで双六小屋を目指します。晴れていれば槍ヶ岳から穂高岳の雄大な姿が見えるはずですが真っ白です。それどころか,雨脚が強く,下を向いて黙々と歩を進めるだけです。途中から中道コースに入り双六岳山頂をパスします。

9時55分 双六小屋到着です。思ったより時間がかかりました。
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相変わらず風雨ともに強く,気持ちが萎えます。この後どうしようか思案します。選択肢としては3つあります。
1)気合いを入れて槍ヶ岳まで登る。(槍ヶ岳山荘まで4~5時間)
2)今日は,ここ双六小屋に泊まり,明日槍をめざす。(天気は下り坂)
3)新穂高温泉へ下りてしまう。(5時間。高速バスの変更が必要)
入山するときに見ていた週間予報でも天気は下り坂です。明日ものこの天気は変わらないでしょう。しかし,昨年も槍ヶ岳まで行けずに途中で断念しています。今年は体調もいいだけに何とか槍まで行きたいところ…。でも,こんな視界もきかない横殴りの雨の中を登っても面白くない…
色々なことを考えながら,結局一番楽な選択肢である 3)新穂高温泉へ下ることにしました。温泉に浸かってゆっくりしたい!この誘惑には勝てませんでした。

10時10分 新穂高温泉に向けて下り始めます。相変わらずの風雨ですが,下からも結構な数の人が登ってきます。

11時05分 弓折岳分岐 ペースが上がりません。
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11時35分 鏡平山荘 5m先も見えないようなガスですが,雨は止みました。カッパを脱いでしばし休憩です。
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いつでもそうですが,下山路というのは気持ちが入らないので長く感じます。すれちがう登山者も多く,すれ違いに結構気を遣います。そんなすれ違った人の中に岩崎元郎さんがいました。実は大学を卒業する間際から数年,氏の主催する登山学校ともサークルともつかない団体でお世話になったことがありました。すれ違いざまに挨拶をして,そのことを話すと,何となく覚えてくれているようでした。氏については,百名山ブームや中高年登山の火付け役のようにいわれ,功罪様々な評価があるようですが,思わぬところでの再会に驚くとともに,うれしく思いました。

秩父沢にはまだ雪が残り,冷気が流れてきて気持ちがよかったです。
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14時10分 わさび平小屋 小屋の前で野菜や果物が冷やされていました。思わずリンゴを買ってかぶりついてしまいました。
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15時00分 新穂高温泉着
いや~疲れました。今年も槍ヶ岳は遠かった。 

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2011年8月16日 (火)

雲ノ平山荘

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昨年,新築された木の香りのする気持ちのいい小屋でした。公式Webはこちら。料金等ご確認ください。

食堂です。
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夕食までは喫茶室として使われ,焼きそばや温かな飲み物が提供されます。ステレオシステムがありJazzがかかっていました。

水が豊富にありそうなイメージがありましたが実は雨水に頼っていて,現在非常に水不足の状態だという話でした。徒歩20分ぐらいのところにあるキャンプ場には湧き水があるので,そちらを利用するか,翌日に途中の水のある小屋で補給して欲しいということでした。どうしても今欲しいという人は相談して欲しいということでした。

夕食は,午後5時からです。2回に分けられました。(小屋に到着した順?)メニューは石狩鍋でした。酒粕をベースにしたお汁に,人参やゴボウなどの野菜に鮭の切り身の入った具だくさんのお鍋です。
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隣に座った,昨日は双六小屋に泊まったという方は「これだけなの?」と少しがっかりされていました。双六小屋の夕食は,天ぷらがてんこ盛りだったそうです。
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一人分にするとこんな感じなので,たしかに少し寂しいかも。でも,石狩鍋はしっかり味付けされ,具だくさんで美味しかったです。水も充分にないような「日本最後の秘境」でこれだけの食事をいただけるのですから,まあ感謝せねばなりません。

宿泊室は3階になります。
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受付で,79,80と書かれた券を渡されました。今日は,蒲団一枚に1人ずつ寝られるようです。新しいふかふかの蒲団で気持ちよく眠れました。

朝食は,午前5時から,並んだ順です。
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折立から雲ノ平へ

午前5時頃に有峰口に着きました。折立への定期バスは5時55分発です。バスから降りた4人でタクシーを呼ぶことにしました。折立までのバス代は2400円,中型タクシーは有料道路代込みで12,150円。1時間近く早く登り始められるのなら600円の差額はよしと考えました。
ところが!有料道路の入口まで行ってビックリ。料金所ゲート前に車の列。「開くのは6時からなんだよね。」と運転手。知ってるなら電話を掛けたときに言ってくれうよ!と思いましたが後の祭り。

やっとゲートが開いて折立に。既に山に入っている人たちの車がたくさん駐まっています。駐車場に入りきれなかった車が道路の下の方まで並んでいます。

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午前6時40分 折立から出発です。空には雲が広がり日差しがありません。今日は薬師沢小屋まで,約7時間の予定です。
ブナの生える林の中を右に左に登っていきます。昨年の烏帽子岳のブナ立尾根や甲斐駒の黒戸尾根ほどの急登ではありませんが,やはり最初の1本は身体が慣れずにきつく感じます。

午前7時50分 1870mの三角点に到着です。ベンチがあり大勢の人が休んでいます。ここからは傾斜も緩くなり木道もあらわれ,高山植物も見られるようになります。
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午前9時40分 太郎平小屋到着です。
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携帯電話の電源を入れてみるとアンテナが2本立っていたので,カミさんにメールを入れておきます。薬師沢や雲ノ平では電波が届くか分かりません。

9時55分 薬師沢小屋に向けて出発です。薬師岳方面の雲切れてきましたが,山頂はまだ雲の中です。垰から沢に向かう道沿いには高山植物がたくさん咲いていました。
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沢に向かって下り始めると急な斜面が続きます。雲ノ平からやってきた登山者の息も苦しそうです。沢を何本か渡るうちに斜面がゆるくなってきます。
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11時45分 薬師沢小屋到着です。
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予定ならば,ここが今日の宿です。しかし,まだ12時前。今日のペースなら,あと3時間歩けば雲ノ平山荘に着けるように思います。
しかし,去年は初日に頑張りすぎて膝が痛み,2日目に非常に苦労したことが思い出されます。一方,天気は下り坂。行けるところまで行っておいた方が今後の展開が自由になります。隣の登山者が注文した一杯1,000円のラーメンを横目に,おにぎりをかじりながら今後の行動を思案します。

12時10分 雲ノ平に向けて出発することにしました。
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黒部川にかかる吊り橋を渡ると急登がまっていました。岩が重なる急斜面に息が切れます。風も展望もない樹林の中を2時間頑張れば溶岩台地の端に出て,平らな木道の上の散歩になるはず!と思い歩きます。

13時30分 少し傾斜が緩くなると木道が現れました。雲ノ平の端に出たようです。\(^o^)/2時間もかからずにすみました。
針葉樹のむこうに薬師岳が見えます。
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木道を進むと雲ノ平らしい風景が広がってきます。
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13時55分 アラスカ庭園通過です。
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左手には,昨年登った水晶岳が見えます。
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右手には,お花畑の向こうに三俣蓮華岳が見えます。
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永遠に続きそうな木道歩きにも飽きてきたころ,空模様が怪しくなってきました。
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と,思ったらパラパラと雨が降り出しました。

カッパを着ようか迷っていたら…雲ノ平山荘が見えました。
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14時30分 雲ノ平山荘到着です。いや~ぁ,約8時間がんばって歩きました。

着替えて一息ついて小屋の窓から外を見ると,雨は上がったようです。ガスがかかり幻想的な雲ノ平の風景が広がっていました。
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2011年8月15日 (月)

北アルプスの真ん中へ2011 折立~雲ノ平~槍ヶ岳

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昨年の夏に続き,北アルプスに行ってきました。目指すは雲ノ平から槍ヶ岳へ。雲ノ平は黒部川源流の急峻な山々に囲まれた溶岩台地です。台地上には池塘や岩が点在し,「アラスカ庭園」「日本庭園」などと名付けられた庭園風の風景が広がり,高山植物の宝庫です。
(画像は,昨年鷲羽岳の山頂付近から撮った雲ノ平方面。真ん中がギリシャ庭園に立つ「雲ノ平山荘」です。)
「北アルプスの最深部に位置するため、どの登山口からでも当日中にたどり着くことが困難である。日本最後の秘境と呼ばれる。」(Wikipedia)

そんな秘境!?をめざし,21時55分秋葉原から高速バスに乗りました。
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今回は,登山口(富山県:折立)と下山口(長野県:上高地)が山の反対側なので,自分の車ではなく高速バスを利用しました。重い荷物を持って家からバスに乗るまでが大変でしたが,乗ってしまえばビールを飲んで文庫本を読んでいられます。これは快適です。座席は指定されていますが,空いていたので隣の席も使えました。しかし,バスのシートではなかなか熟睡することができません。途中,3回ほどパーキングに寄りました。浅い眠りのまま富山県の有峰口に到着しました。

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2010年10月24日 (日)

国道291号線

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谷川岳の麓には,国道マニア・廃道マニア垂涎?の国道291号線が通っています。土合から湯桧曽川沿いに清水垰を越え,新潟側の清水集落に至ります。が,現在,車は一の倉沢~清水集落間は通行できません。いわゆる点線国道などと呼ばれています。

大きな地図で見る

この国道は明治18年8月竣工,幅員約5.4mは馬車が通れる,当時最先端の道路だったといわれています。しかし,谷川連峰という地理上の特質から,冬季積雪時,また雪解けが始まる春になると度重なる崩落によって通行止めが余儀なくされ,遂には放棄されることになりました。
この辺のことは,webサイト「日本の道」の国道291号に詳しく書かれています。(個人のサイトですが,その情報量は驚きです。)

土合から一の倉沢出合までは,現在も舗装道路ですが,そこから先は下記のような状態です。
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さらに,芝倉沢から清水垰は山路です。清水垰から新潟側の清水集落までは,道の跡を探すことも困難です。

明治政府が威信をかけて築いた高規格道路も今は藪の中です。

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