9時過ぎに勝田駅に到着すると,駅周辺は参加者とスタッフが大勢いました。地図など見なくとも会場まで人の流れができています。さすが,フルマラソンだけで1万人以上の参加者がいる59回の歴史を誇る全国大会です。
11時に商店街からスタートです。スタートの合図が鳴ってからスタートラインを通過するのに7分半かかりました。大通りに出ると多少起伏のある所があり,どこまでも長い人の列が見えました。朝は冷え込みましたが昼間は風もなく,スタートして1時間ぐらいは太陽も出て暖かくグローブを取ろうかと思うほどでした。
初めてのフルマラソン。第1目標は完走ですが,あわよくば4時間台前半のタイムがでればしめたものと思っていました。しかし,ペースをあげると後半失速することは目に見えているので,「あわてずゆっくり」と言い聞かせて走ります。1kmを6分のペースで気持ちよく走ります。
ところが,30km近くになると膝の痛み出し,太ももがつりそうになります。24kmから先の距離は,トレーニングでも走ったことのない未知の距離です。上半身もずっと同じ体勢なので身体が固まってしまうようで痛いです。立ち止まって屈伸をしたり身体を伸ばしたりするのですが,回復は一時的なものです。ついに走り続けることができずに,少し走っては歩き,身体を伸ばしてまた走る,をくり返すことになりました。沿道からは大勢の声援があります。そこを歩くのはなんとも情けないのですが,とにかく前に進まないことにはゴールにたどり着きません。
主催者が用意している給水の他に,私設の給水・給食があちこちにあります。バナナやレモンをいただいたり,チョコやアメをいただいたりしながら,エネルギーをもらって進みます。3時を過ぎると日も傾いてきて,かなり冷えてきました。そんな時にいただいた暖かい麦茶は,とても元気が出ました。
沿道から「あと2kmだぞ」「もう少し」と声援をいただきながら,やっとゴールにたどり着きました。達成感はほとんど無く,もう走らなくていいという安堵感と,30km過ぎからのなんとも情けない走りに対する不甲斐なさでいっぱいのゴールでした。
身体も冷え切り,手もかじかみ,靴ひもを解くのも上着のボタンを掛けるのも一苦労でしたが,常磐線に乗り暖かなシートに座り込むと,とりあえずゴールができて,時間もギリギリ4時間台だったことを,ちょっぴりうれしく思いました。
画像は,参加賞の「完走いも」と「長袖Tシャツ」(背中側)です。
59回の歴史を重ねるだけあって,運営がとてもスムーズでした。駅を下りると「君よ勝田の風になれ!」というオリジナルの大会歌が聞こえてきます。沿道の声援も多く,街をあげて大会を盛り上げ用とする熱気を感じました。参加賞・完走証の受け渡し,トイレや荷物の預り所の流れもスムーズでした。
運営スタッフ,街の皆さんに感謝です。
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