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2011年11月27日 (日)

妖怪見聞―茨城県立歴史館特別展

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水戸の県立歴史館で行われていた「妖怪見聞」を見てきました。

「妖怪」の名にひかれたの家族連れやカップルが多く見られました。「百鬼夜行絵巻」や「山海経」などが並ぶ入り口付近では,「きたろう」や「ベム」を期待した子どもたちからは不満の声が上がっていましたが,展示が進み「人魚」「河童」のミイラが出てくると食い入るように見ていました。

自然と密接な関係を持って暮らしていた日本人は,人知を超えた自然災害や日々の生活の中で説明のつかない現象に遭遇して,不安な気持ちや恐怖心にかられたときには,昔から語り伝えられてきた妖怪が不思議な出来事や災厄をひき起こしているのではないかと考得たのだと思います。

わざわいをもたらす妖怪を恐れ,忌避(きひ)するためにまつったり,あるいは退治するという観念も生まれ田のだと思います。しかし,妖怪はただ忌み嫌われるだけの存在ではなく,時には信仰の対象ともなりまつられてもきました。天狗だったり,龍だったり…

そんなことを感じる特別展でした。
一度見たいと思っていた「百鬼夜行絵巻」や「人魚のミイラ」(大阪市 瑞龍寺)「河童の手}(土浦市手野、満蔵寺)の展示もありました。ミイラは,どう見ても猿の干物だろうと思うのですが,そういった物を必要としていた時代背景や地域の事情を考えると,なかなか奥深い物を感じます。

画像は「泣不動縁起絵巻」狩野永納筆に登場する妖怪を立体化した物?です。画像には写っていませんが,右の方で陰陽師の安倍晴明が祈祷しています。
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歴史館の外のイチョウがたくさんの葉と銀杏を落としていました。
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2011年11月20日 (日)

日曜子ども広場「森で忍者になろう」

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豊里ゆかりの森で「日曜子ども広場」(県南生涯学習センター,つくばネイチャーゲームの会共催)に行ってきました。今回は「森で忍者になろう」をテーマに,五感を研ぎ澄まし森の自然と人の気配を感じました。

2月頃に立てた年間計画では,積もった落ち葉の中に潜りこみ自分の気配を消すようなアクティビティを考えていたのですが,放射線量を心配される方もいるかと思い他の活動で楽しみました。

忍者修行その1 空を飛ぶ修行 「スキヤキ・ハイク」
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鏡に写った空や木々のこずえをのぞき込みながら歩きます。あら不思議,空を歩いている気分!?気分が悪くなるという人も…
色づいた木々の葉が,突然鏡に写りこみハッとさせられます。

忍者修行その2 忍び足修行 「いねむりおじさん」 (ネイチャーゲーム)
冒頭の画像です。いねむりをしている忍者の「お頭」の足下にあるお宝を忍び足で取りに行くゲームです。お頭は手から不思議な力を出し,音を立てた小忍者をたちまち金縛りにしてしまいます。

忍者修行その3 暗闇を歩く修行 「目かくし歩き」 (ネイチャーゲーム)
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木々の間に張り巡らされたロープを目隠ししながら歩きます。見ること以外の感覚を使って自分がどんなところを歩いているのか想像しながら歩きます。
足裏の感触,木の手触り,木のにおい,鳥の声…
一回りしたら,今度は目を開けて確かめながら歩いてみます。

忍者修行その4 暗号修行 「サウンド マップ」(ネイチャーゲーム)自分の聞いた音を文字ではなく,記号にして紙に書き込んでいきます。言葉に頼らないコミュニケーション!?

今回は低学年の男の子が多く,「森の中を走り回りたい」気分満々の子たちでした。うまく気持ちを乗せながら活動を構成していくのはなかなか大変でした。


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2011年11月13日 (日)

第21回いわい将門ハーフマラソン

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坂東市の「いわい将門ハーフマラソン」を走ってきました。

昨年ランニングを始めて,初めてレースに参加した大会です。昨年と同じコースなので余裕をもって走れるかと思いましたが,練習不足がたたって5kmあたりから歩きたくなりました。トホホ

もう歩こう,もう歩こうと思いながら10km地点まで来ると長い下り坂になり,おりきったところは見晴らしのよい田園地帯です。やっと走ることに慣れてきてました。

沿道ではたくさんの人が応援してくれています。個人的に給水所を設けているお宅もあります。街をあげて大会を盛り上げようとする気持ちを今年も感じました。

15km過ぎの上り坂を何とかこなして,ただ機械的に足を前に進めます。昨年は残り3kmぐらいからペースががくっと落ちましたが,今年はなんとかペースを保ちゴールへ。

ただし目標にしていた2時間は切れませんでした。まあ,歩かなかっただけよしとしましょう。

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すぐに完走証が発行されました。発行の受付がいくつもあり,10mほどの列でスムースに発行されました。参加賞のレタスの列は長い列になっていました。それでも並んだのは3分ぐらい?

昨年に比べると今年は普段の練習の量が1/3くらいだったのでレースの前半とても苦しかったです。まあ,それでも歩かずに,後半はそれなりに楽しめて走れたのでまずまずでしょうか。普段の練習がいかに大切か感じた1日でした。

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2011年11月 6日 (日)

日本山岳標高トップ30 燕岳からいくつ見える

燕岳から帰ってきて撮影した写真を眺めていると,実にたくさんの山が写っていることに気づきました。高曇りのお天気でしたが,割とよく展望がききました。

そこで,日本の山岳標高トップ30のうちいくつ見えるか(写っているか)チェックしてみました。なお,標高やトップ30について国土地理院「日本山岳標高一覧」を参考にしました。

それでは,富士山・南アルプス方面から時計回りに紹介します。
クリックで拡大します。倍率は同じではありません。
Minamia

穂高・槍方面
Yariho

裏銀座方面
Wasibasuissyou
昨年,ヘロヘロになって下った竹村新道の南真砂岳~湯俣岳の大きく長い尾根が見えます。

野口五郎岳方面
Noguchigoro
野口五郎岳の向こうに薬師岳(2,926m 第27位)がありますが,稜線に隠れて見えません。

立山・剱岳方面
Tateyama
剱岳の八ツ峰の岩峰が印象的です。

後立山方面
Gotate

トップ30のうち26座が確認できました。
手前の山の稜線に隠れて見えない山が3座。
14位の御嶽山(3,067m)
19位の乗鞍岳(3,026m)
27位の薬師岳(2,926m)

25位の木曽駒ヶ岳(2,956m)は常念岳の右端にぎりぎり見えそうなのですが,確認できませんでした。こんなこと思いつくのなら倍率を高くして撮っておけばよかったorz。

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2011年11月 5日 (土)

晩秋と初冬の間:北アルプス 燕岳

北アルプスの燕(つばくろ)岳を登ってきました。前日に中房温泉の手前の駐車場まで入り,車中泊しました。11月とは思えない暖かさで,冬季用の寝袋で寝ていたら汗をかきました。

元々の予定では,稜線の山小屋に一泊して,星の写真や朝日に染まる槍ヶ岳の写真でも撮りたいと思っていたのですが,週末にかけて天気は下り坂。日曜は雨の予想(稜線は雪?)です。ならば,曇りの予想の土曜日のうちに往復してしまおうと考えました。

午前6時24分 中房温泉の登山口を出発です。
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カラマツの葉の落ちた明るい森の中を歩いて行くと第二ベンチです。
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午前8時24分 合戦小屋到着
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立派な小屋ですが,ここは売店のみで泊まれません。

合戦小屋から少し登ると眺めがよくなります(クリックで大きくなります)
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左が八ヶ岳,中央右に富士山,その右側に南アルプス(一番高いのが甲斐駒ヶ岳です。)

さらに登ると,尾根の向こうに
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槍ヶ岳が見えてきました。

稜線に燕山荘(えんざんそう)も見えてきました。もう一息です。
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槍ヶ岳は白く見えていましたが,こちら側は雪のかけらもありません。今年は初雪は早かったそうです。おかげで木々の葉がすぐに落ちてしまい,今年の紅葉は短かったようです。雪はすぐに消えてしまい,その後は暖かい日が続いているようです。

午前9時19分 燕山荘前に到着です。
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槍ヶ岳穂高岳の稜線が目の前に連なります。この景色を見たくて登ってきました。(これ以降の画像はクリックで大きくなります。
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燕岳の頂上を目指します。ざれた花崗岩の稜線を歩きます。左手奥に見えるのは立山方面です。立山にも雪は着いていないようです。
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山頂です。
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歩いてきた稜線をふり返ると
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槍穂の稜線に雲がかかったきました。
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この景色をまだまだ楽しみたいところです。できれば一泊したいところですが,この後は雨が降り出すのは時間の問題でしょう。(この気温では雪ではなく,雨でしょう。)雨に降られる前に降りるとしましょう。

午前10時30分 中房温泉の湯船を目指して下山です。

午後12時10分 中房温泉の登山口に到着しました。日帰り専用の露天風呂(700円)に入り汗を流しました。

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