筑波山神社神窟(禅定)講 <前編>
8月の最終日曜日,筑波山神社神窟講に参加してきました。いわゆる禅定です。数年前から参加してみたいと思っていましたが,なかなか日程が合わず今年初めて参加することができました。スリリングで,そして参加者の仲間意識が徐々に高まっていく素敵な1日でした。
8月の初めに筑波山神社に今年の実施の確認と参加希望を伝えました。すると「どなたか紹介ですか?」と問われました。
「いえ,webを見て興味をもち,ご連絡ししました。」と伝えたところ。
「神事で特別に(登山道でない)山中に入ります。神窟講が終わったあとに霊場や禅定道に立ち入らないように願います。」と釘を刺されてしまいました。
午前8時に社務所に集合し,初穂料5,000円を納めます。そこで,白装束(上着)と手ぬぐい(こちらは終了後いただけます。)を受け取ります。
午前8時30分に拝殿で「安全祈願祭」のご祈祷を受け,8時45分いよいよ出発です。
一般登山道でない禅定道を「先達」が案内してくれます。この「先達」を努める方,その出で立ちとい,歩く速さといい,霊場で唱える祝詞(?)といい,まるで天狗のような方でした。
山中の霊場を巡ります。古(いにしえ)は加持祈祷をしたり禅を組んだりしながら山中を巡ったのかも知れませんが,我々の行は,狭い岩穴をくぐったり,絶壁を登ったり下りたりしていきます。
真っ暗な岩穴の中がトンネルになっていて,そこを潜り抜けます。頭から下向に突っ込んで,こんな所通り抜けられるのか!と思うような狭さの所があると思えば,チムニー(煙突)状になっていて背中と足で突っ張ってズリズリよじ上るような所もあります。
午前中,最大の難所「立身石」を下からよじ登ります。先達が先行して上から綱を垂らしてくれます。垂らしてあるだけなので手で掴むことはできますが,確保(身体と結ばれている)されているわけではないので,落ちればグランドフォールです(@_@)
まあ,今までに事故は一度もないそうですから…(-_-;)。
立身石に上ってみると「あっ,やっぱりこれ使ってるんだ」と驚きました。
数年前の拙ブログで紹介した錆びた鉄釘と鉄輪です。(記事はこちら)
まあ,確保していないので体重以上の重さがピンにかかることはないでしょうが…。伝統の方法ということで。
男体山頂の奥宮の前で祝詞をあげていただき,お祓いと御神酒をいただきます。
昼食は御幸ヶ原で各自とると言うことで一時解散になりました。
「驚愕の女体山頂下大絶壁」と「大願成就なるか!?神窟講クライマックス」の<後編>へ続く。しばし待て。
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