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2009年6月 8日 (月)

麦秋

090607bks1以前,客先に出す挨拶文に「麦秋の候」と書き始めたら上司から違う季語を使うようにチェックが入りました。季節を感じる素敵な言葉だと思うのですが,確かにあまり使う言葉ではないのかもしれません。かといって「梅雨」にはまだ早いし,「水無月」もピンと来ないし…結局なんと言う言葉を使ったのか忘れてしまったのですが(^_^;)

以前は「秋蒔きの麦」の取り入れだから「麦秋」なのかと思っていたのですが,どうもそうではないようです。諸説あるようですが,麦秋の場合は「とりいれる」意の語源(=収)から来たと考えられているようです。(「秋」の音も「シュウ」ですし。)即ち麦秋の「秋」は季節のことではなく,穀物の収穫自体を指すことのようです。

稲の刈り入れは,これから秋も深まり空気の乾燥する匂いを感じます。しかし,この時期の麦の刈り入れは,多くの植物が実りを迎える秋と違い,周りは濃淡様々な緑色に輝き緑の匂いを感じます。
そこだけ黄金色に輝く麦畑。少し大きくなってきた稲の苗との対比がおもしろいですね。

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コメント

私も最近の季語をどうしようかと思って麦秋が気になっていました。

稲作の影響で「秋=収穫」の印象があります。
先日、琵琶湖の東岸で一面に広がる麦畑を見た時、「ああ今は麦の秋なのだな」と思い、麦秋という言葉に納得がいきました。

投稿: sakana | 2009年6月 8日 (月) 22時41分

漢字の成り立ちや意味、隠された願いや、想像をかきたてる、生活様式。

昔の人は偉いなぁと思います。

ロッキーしっかりしないと!

投稿: ロッキー | 2009年6月 9日 (火) 14時22分

>SAKANAさん
多くの植物が秋に収穫を迎える中,
長い冬をじっと耐え,梅雨の前の一瞬に実を迎える麦。
なかなか素敵なやつです。
春先ちょっとだけ姿を見せるカタクリとか
夏の暑さをしのいでから顔を出すヒガンバナとか
それぞれ,なかなかの戦略家だと思います。

投稿: 平左衛門 | 2009年6月 9日 (火) 21時34分

>ロッキーさん
ショウジョウトンボの時にも感じましたが
本当にものの名前は不思議です。
大先輩方には頭が下がります。
我々は,次の世代に何を残してやれるのかなあ~。

投稿: 平左衛門 | 2009年6月 9日 (火) 21時38分

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