アサギマダラ
筑波山でアサギマダラを見かけました。雲が切れて日が差すと,どこからともなく現れて花にとまります。あまり人を恐れないようで,カメラをもって近づいても逃げません。
アサギマダラは,「渡り」をするチョウとして知られています。
夏に日本本土で発生したアサギマダラは,秋になると南西諸島や台湾まで南下します。そこで繁殖した子孫が春に北上し,日本本土に再び現れるという行動が明らかになっています。中には直線距離で1,500km以上移動した個体や,1日あたり200km以上も移動した個体もあるそうです。
その生態を調べるために,成虫を捕獲し翅の半透明部分に捕獲場所・年月日・連絡先などをマジックインキで記入(マーキング),放蝶するという方法で個体識別を行っているそうです。このマーキングされた個体が再び捕獲された場所・日時によって、何日で何km移動したかが分かるというわけです。そのための全国的なネットワークも幾つかあるようです。
残念ながら今回見かけたアサギマダラにマーキングは見られませんでした。
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