礼文島へ
稚内のフェリーターミナルから6時20分発の礼文島 香深行に乗ります。おそらく混むだろうと思い4時過ぎに起床し,5時前には宿を出てきたのですが,フェリー受付時間の5時30分になってもそれほどの混雑ではありませんでした。観光シーズンのピークは過ぎているようです。
香深のフェリーターミナルに着くと2泊お世話になる民宿の方がお迎えに来てくれていました。荷物を預けて桃岩の登山口まで送っていただきます。8時30分
道の様子や服装のアドバイスを受けて桃岩展望台に向けて出発です。礼文島には樹林がとても少ないです。大火があったり,ニシン漁が盛んな頃に蒔として伐採してしまったりしたそうです。しかし,その後は自然環境の厳しさもあり,植林もうまくいかず木々が育っていないようです。一度失われたものを元にもどすことは難しいのですね。
8時45分過ぎ
桃岩展望台に到着です。
風がものすごく強いです。本来の予定では,ここから桃岩歩道を南下して知床集落までハイキングの予定でしたが,民宿のご主人のアドバイスに従って猫台桃台から元地集落まで歩くことにしました。こちらのコースは,ずっと車道の下りだし,西海岸は風が少し弱いのではないかと考えたからです。展望台からの利尻山です。しばらく待ったのですが,ついに頂上は姿を見せてくれませんでした。
大学3年の夏に道内の山々を登りに来たことがあります。その時に,この利尻山にも登りました。海から天に突き上げるその姿は,本当に美しいと思います。
礼文島に滞在する3日間に,その全容を見せてくれるでしょうか。
展望台から車道に戻り,トンネルをぬけて猫台桃台に向かいます。
桃岩を展望台と反対の方から見ると,確かに桃のように見えます。娘は「キューピーさんの頭」と言っていましたが。
9時30分 猫台桃台到着。
スーツ姿の4,5人の男の方々がいました。どう見ても観光客には見えませんでした。お話をすると,なんと礼文町の町長さんでした。
猫岩です。背中を丸めて何を思うのでしょうか。
ここから元地の海岸を目指します。ゆるい下りもだんだんと平らになり,歩くことにも飽きてきます。横を通る大型バスが恨めしくなってきます。玄関先で昆布を干していたおばあさんに挨拶をしたら,お話を聞くことが出来ました。天気の話しから,昆布や漁の話し…。自分の家で使うための昆布だという物を「食べてみなよ」と勧められました。口に入れた途端,昆布の香りと甘みが口の中に広がります。「少しもってきな」と言ってレジ袋一杯にいただいてしまいました。
上の娘「歩くの疲れたけど,おばあさんに会えてよかったね」
わたし「そうだね。バスだとおばあさんとお話しできなかったね」
10時40分 元地の一番奥にある地蔵岩に着きました。高さ50mもあるような岩が垂直に立つ様は圧巻です。ただし,落石の危険がありだいぶ手前で立入禁止になっています。あの真下から見上げてみたいものです。
お地蔵さんが手を合わせているようだ,というのが名前の由来とか。
地蔵岩近くに「メノウ浜」と呼ばれる海岸があり,メノウ石が拾えるそうです。売店のおじちゃんにメノウ石を見せてもらった子どもたちは,もう石拾いに夢中です。
幸いバスの出る時刻までは1時間以上もあります。何となくそれっぽいのがこちら。太陽に向けてみると透けて見えます。
12時13分のバスに乗り香深にもどります。
切れそうで切れない利尻山頂の雲です。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
礼文島には草原が広がっているのですね。
幸いにして京も筑波も山に木々があふれているので、逆に草原のある風景を見てみたい気持ちがあります。
(ゴルフ場や採石場は伐採されていますが)
投稿: sakana | 2008年8月29日 (金) 19時57分
モンゴル…
には簡単に行けそうもありませんが,国内でも標高の高いところ仁行くと樹林のないところがありますね。いわゆる森林限界を超えたところは,気温や雪・風などの気象条件が厳しいので木が育たずに,ササに覆われているところがあります。一面ササ原というところはあると思うけど,草原と呼べるぐらい広い場所はあったかな?
上越国境あたりは草かな?ササかな?
投稿: 平左衛門 | 2008年8月30日 (土) 12時32分
ここは,草原かな
http://www.ne.jp/asahi/ku/outdoor/2001-narumizu.html
豪雪地帯の山の綾線には,結構こういう場所はありそうです。
投稿: 平左衛門 | 2008年8月30日 (土) 13時19分
なるほど、森林限界ですか。
茨城も京も低山の府県なので新鮮ですね!
群馬の草原のリンクありがとうございます。
やはり草原には惹かれます!
投稿: さかな | 2008年8月30日 (土) 21時00分