「建国記念の日」と「建国記念日」
1週間も前の話で恐縮ですが,11日は「建国記念の日」でした。しかし,メデイアによっては「建国記念日」と表記している物もありました。「建国記念の日」が正しいのですが,「の」の1字が入ると入らないでは,意味が違ってくるようです。
太平洋戦争以前は,2月11日は紀元節(きげんせつ)とよばれ,神武天皇が即位した日を日本の建国された日として祝う日でした。しかし,戦後占領軍の意向で祝日ではなくなりました。しかしその後,紀元節を復活させようという動きが高まり,反対する動きを抑え建国を記念するための祝日を設けることとなりました。その際「紀元節」から「建国記念の日」に改正されました。そして,1966年に国民の祝日に認められ,翌年から適用されました。
「建国記念の日」が「建国記念日」ではないのは,史実に基づく建国の日とは関係なく,建国されたという事象そのものを記念する日であるという考えによるもののようです。神道色を薄め,なおかつ建国を祝うための「の」だったのです。
そう言えば,祝日のほとんどには「の」が入っています。日本の祝日は,どうしても宮中行事=まつりごと と関連が深いと言うことでしょうか。
「の」が入っていないのは。「元日」「憲法記念日」「天皇誕生日」の3つです。この3つは史実に基づいた日にちが決まっているということです。
今まで気にもしていませんでしたが,1文字にも深い意味があったのですね。
ところで,「祝日」について調べていて,おもしろいもを見つけました。
2009年9月に5連休出現か?!(次回に)
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