筑波山ブナ林異聞
昨日UPした写真は,男体山の自然研究路の途中にあるブナです。倒れても力強く生きる姿は,たくましさを感じます。
実は,この木には,ある逸話があります。
昭和天皇が筑波山にお出でになったときのことです。山頂付近で自然観察をされることになりました。そして,自然研究路の途中にあるこの木を通ることになり,関係者を悩ます問題が発生しました。
「陛下に頭を下げさせ,この木の下をおくぐりただくことが許されるのか?」と言うことでした。
長い議論の末に達した結論は,植物を愛し研究される陛下は,ご自分のためにこのブナの大木が切られてしまうことをお望みにはならないだろう,ということでした。
このような関係者のご苦労があって,今もあのブナの大木は切り倒されることなく,倒れてもなお生き続けているのです。
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