コオイムシ
この夏に出会った昆虫や植物を何回かに分けて紹介したいと思います。
今日は,コオイムシです。
池や沼などの流れのない水域のアシやガマなどが生えている岸辺で生活しています。泳ぎがへたで藻の間を静かに歩きます。鋭い前あしでえものを捕らえ、口吻(こうふん)を突き刺し毒液の混ざった消化液を送り体液を吸います。(カメムシ目コオイムシ科。タガメなどの仲間です。)
4~6月頃になると、メスはオスの背中に50~100個の卵を産みつけます。メスは産卵が終わると泳ぎ去ってしまいます。オスは卵を外敵から守ったり,卵が窒息しないように水面から背中を持ち上げて一日を過ごしたりと,かいがいしく働きます。なんてすごいヤツだ!と思っていたら,オスの背中に産みつけられた卵は一匹のメスのものとは限らないらしい。むむむ…。まめなヤツだぜ,コオイムシ!
ため池や水路の整備・改変,また農薬の使用などにより,個体数が減少が心配されています。
写真のコオイムシは,7月末 石岡市にて観察。
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